2022.02.01
【前編】1000万円も夢じゃない!老後資金の賢い貯め方
「老後の生活資金が心配だけど、何から始めたらいいのかわからない…」「今のうちに賢い貯め方を知っておきたい!」といったお悩みを抱えていませんか?
年齢や状況によって最善の貯蓄方法は変わってきますが、まずは「軸となる考え方」を知ることが大切です。
今回は、老後資金を確実に貯蓄するための正しい考え方を解説します。
可能な範囲で毎月の貯蓄額を増やした場合、総貯蓄額にどれくらいの差が出るのかもご紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
老後に向けて確実に目標額を貯める方法
老後に貯蓄がいくら必要なのかわからない状況はとても不安ですよね。
もしかするとそれは、「答えがわからないことへの不安」なのかもしれません。
自分にとって必要な老後資金をできるだけ明確にし、そのために現状からどのように貯蓄していくかを把握すればよいのです。
そのために必要なのは以下のステップです。
- 自分にとって必要な老後資金(目標の貯蓄額)を設定する
- 現在の状況(収入と支出)を細かく把握する
- 余ったお金を貯金するのではなく、まず貯金をし、余ったお金で生活する
目標の貯蓄額を設定する
加入している年金の種類や、どのような老後を過ごしたいかによって、老後の資金がいくら必要なのかが異なります。
・老後見込まれる収支
・退職金見込み額
・年金受給見込み額
特にこの3点を明確にし、老後に必要な資金を計算(シミュレーション)してみましょう。
こちらのサイトでは、老後資金も含めた細かいシミュレーションをすることができます。たとえば、細かい老後の生活費の予想がつかない場合は、「ゆとりある生活水準」、「普通の生活水準」、「質素な生活水準」のいずれかから選択してシミュレーションすることができます。
ライフプランシミュレーションをしてみよう! ― 生活設計診断|知るぽると(金融広報中央委員会)
また、当サイトのこちらの記事では老後資金のシミュレーション方法についてより詳しく解説しています。
現在の状況(収入と支出)を細かく把握する
次に、現状の「収入と支出」を細かく把握しましょう。
収入は、給与明細などを見ればわかるはずです。では、支出はいかがでしょうか?
「貯蓄をしなければいけない」と考えている方でも、毎月何にいくら使っているか把握していないケースが多いのです。
まずは、エクセルや家計簿アプリなどを利用して、毎月の「収入と支出」を把握しましょう。
余ったお金を貯金するのではなく、まず貯金をし、余ったお金で生活する
毎月余ったお金で自然に貯蓄できている!という方は少ないのではないでしょうか。
経済的に余裕がある月には、欲しかったものを買いたい、外食の際に少しいいものを食べたいと考えて、ついつい使ってしまっていることはありませんか。
たまの贅沢は決して悪いことではありません。ただ、それが積み重なり、結局ほとんど貯蓄ができていないということであれば、少し考え方を変える必要があります。
毎月お給料が入ったら、そこからまず貯金をします。定期預金などお給料から引かれる形にするとよいでしょう。
そして、残った金額をやりくりして生活していくのです。
もちろん、貯金を無理な額に設定すると、そのあとの生活が苦しくなってしまいますので、収入と支出を細かく把握した上で、よく考えて貯蓄額を決めましょう。
月の貯蓄額をたった1〜2万円増やすだけで、総貯蓄額は雲泥の差になる!
実は、少しの工夫で貯蓄額が捻出できるケースは少なくありません。
ここでは、貯蓄額を月1~2万円程度増やすと、総貯蓄額にどれくらいの差が出るのかの例をあげてみます。
例1)30歳のAさん(手取り年収320万)
毎月定期預金で1万円ずつ貯蓄をして、ボーナス(手取りで20万×年2回)は好きに使っていた。
このままでは65歳時の貯蓄額が420万円しか見込めない。
家計を見直し、月の貯蓄額を1万円増額し、さらにボーナス時にも6万円ずつ追加で貯蓄していくことに。合計で、年間36万円の貯蓄となる。
結果:35年後(65歳時)には貯蓄額が1260万円に!
例2)45歳のBさん(手取り年収380万)
ボーナスはなく、毎月4万円ずつ貯蓄していた。
このままいくと65歳時の貯蓄額は960万円。
奥様と相談して家計の見直しをし、月2万円ずつ貯蓄額を増額していくことに。
毎月の貯蓄額が6万円、年間72万円の貯蓄となる。
結果:20年後(65歳時)には貯蓄額が1440万円に!
どちらの例も、毎月少し努力をすることで、最終的な貯蓄額に大きな差が出ました。
まとめ
今回は、老後資金を確実に貯蓄するための正しい考え方として、以下の通りご紹介しました。
①自分にとって必要な老後資金(目標の貯蓄額)を設定する
②現在の状況(収入と支出)を細かく把握する
③余ったお金を貯金するのではなく、まず貯金をし、余ったお金で生活する
さらに、可能な範囲の工夫によって、総貯蓄額に大きな差が出るということもお分かりいただけたのではないでしょうか?
次回は、具体的な家計の見直し方法や効率的なお金の貯め方について、詳しく解説していきます。
正しい知識を身につけて、コツコツ努力をして貯蓄していけば、老後に安心という大きな成果が待っていることでしょう。