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2021.12.15

もう心配しない!老後の生活資金をシミュレーションしてみよう

「人生100年時代と言われているけど、老後の資金が心配…」

こんなお悩みを抱える方は多いでしょう。

金融広報中央委員会は、定年退職後の必要な生活費の額を認識している人が50代で51%にとどまるという調査結果を発表しました。あなたは定年退職後にどのくらいの生活費が必要か把握していますか?
今回は、老後に想定される平均的な支出や受け取れる年金額を算出し、「蓄えておくべき資金はどのくらいなのか」を導きます。さらに、それぞれの条件に合わせて「老後の資金をシミュレーションする方法」についても解説していきます。

老後資金を使うのは何歳から何歳まで?

老後に向けて蓄えておくべき資金をシミュレーションするには、「所得と支出」と、「期間」がわかればOK。

まず、老後資金を使う「期間」はどのくらいなのかを確認しておきましょう。

仕事をリタイヤし、老後資金を使いはじめる平均年齢は65.9歳です。

男女の平均寿命が84.69歳(女:87.74歳、男:81.64歳)なので、約20年間分の資金が必要という計算になります。

参考:「老後」とはいつから?|リスクに備えるための生活設計|ひと目でわかる生活設計情報|公益財団法人 生命保険文化センター

老後ってどれくらいお金を使うの?

次に、老後の20年間で、毎月どのくらいの支出があるのか把握しましょう。

総務省統計局の「家計調査報告」では、このようなデータを見ることができます。

夫65歳以上,妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯では、平均の消費支出が月239,947円
60歳以上の単身無職世帯では、平均消費支出が月139,739円

これはあくまで平均的な目安であり、どのような老後を過ごしたいかによって支出は変わってきます。

たとえば、2ヶ月毎に旅行などをして老後を満喫したいと考えているのであれば、夫婦の支出は多い月で300,000〜350,000円になることもありえます。

老後にもらえる年金の平均

では、老後の所得となる年金(公的年金)は月にどれくらい入ってくるのでしょうか。

まず知っておきたいこととして、公的年金には大きく分けて「厚生年金」と「国民年金」の2種類があります。

厚生年金…会社員・公務員が加入する

国民年金(基礎年金)…日本に住んでいる20歳以上60歳未満のすべての方が加入する

現役時代に厚生年金を納付していた方は、老後に厚生年金分と国民年金分の両方を受け取ることができます。

厚生年金や国民年金は、老後に受け取れる「老齢年金」、一定の障害時に受け取れる「障害年金」、死亡した被保険者によって生計を維持されていた遺族が受け取れる「遺族年金」がありますが、今回の記事では、このうち老後の生活資金を考える上で重要な「老齢年金」で説明していきます。

夫婦2人でもらえる年金の平均月額

夫婦の場合、それぞれの働き方や加入している年金によって、もらえる年金の合計平均額が異なります。

こちらは、令和元年度のデータから計算した「世帯でもらえる年金月額の例」です。

世帯夫婦の平均受給額(月額)
夫婦どちらも国民年金を受給111,892円
夫婦どちらも厚生年金を受給288,536円
一方が国民年金のみ、
もう一方が厚生年金を受給
200,214円

参考:厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

単身でもらえる年金の平均月額

年金受給タイプ単身者の平均受給額(月額)
国民年金のみ受給している方55,946円
厚生年金を受給している方144,268円

現役時代に厚生年金を納付していたかどうかによって、もらえる年金の月額は大きく変わってくるのです。

【生活状況別】老後の生活シミュレーション

ここまで「老後の支出」「もらえる年金」の平均を見てきました。

それでは、世帯ごとにどのような生活になるのか、シミュレーションしてみましょう。あくまで平均値を用いた例となります。

会社員として65歳まで共働きした夫婦

収入支出収入-支出
288,536円239,947円48,589円

毎月平均的な生活をしていれば「お金が足りなくなり子供達に迷惑をかける」「老後破綻」なんていうことにはならないでしょう。
ただ、何かあった時の貯蓄があると安心です。

夫が自営業、妻が専業主婦の夫婦

収入支出収入-支出
111,892円239,947円-128,055円

支出に対して収入が大幅に足りません。老後20年で計算すると3000万円以上足りない計算ですので、相当な老後資金が必要になってきます。

会社員として65歳まで働いた単身生活者

収入支出収入-支出
144,268円139,739円4,529円

年金だけで生活できる計算ではありますが、医療費やレジャー費などの思いがけない出費が発生することを考えると、老後資金をなるべく蓄えておくほうが賢明です。

簡単なシミュレーションではありますが、年金だけで生活できる世帯もあれば、老後資金をしっかりと用意しておく必要がある世帯もありますね。

「備えあれば憂いなし」。長い人生、何が起こるかわかりません。老後資金はしっかりと貯めておくことが大切です。

自分の老後資金をシミュレーションしてみよう

ここまで紹介してきたのはあくまで平均値で、老後を迎えるまでの働き方や生活スタイルによって、もらえる年金額も、老後に必要な資金もさまざまです。

では、ご自身の老後の収入と支出を大まかに把握し、老後資金の計画を立てる方法をご紹介していきます。

自分は年金をいくらもらえるの?

公的年金をいくらもらえるのかを知りたい場合は、日本年金機構の公式サイトねんきんネットか、定期的に送付されるねんきん定期便で確認できます。

ねんきんネット
https://www.nenkin.go.jp/n_net/index.html

ねんきん定期便は、毎年誕生月に送られてくる年金記録が記載されたはがきまたは封書です。

老後の生活費ってどのくらいかかるの?

老後の生活費は世帯ごとに異なります。

老後に必要と思われる支出をエクセルなどで見える化してみましょう。

現在の生活費を基準に、教育費や職場までの交通費など、老後発生しない部分は減らしつつ、最大値で記入していきましょう。

こちらは総務省の家計調査より、65歳以上・無職世帯の支出一覧です。参考にしてみてください。

65歳以上の夫婦のみの無職世帯65歳以上の単身無職世帯
食費65,804円36,581円
住居費14,518円12,392円
水道光熱費19,845円12,957円
家具・家事用品10,258円5,328円
被服費4,699円3,181円
保健医療費16,057円8,246円
交通・通信費26,795円12,002円
教養娯楽費19,658円12,910円
雑費19,351円13,180円
交際費19,826円15,253円

※家計調査報告 2020年(令和2年)平均結果の概要より

毎月の余剰金が見えると、老後の暮らしが見えてくる

年金の見込み額はわかりましたか?

支出の算出はできましたか?

収入−支出の差額が、毎月の余剰金です。マイナスになっている場合は、確実に資金が必要になります。資金が足りない場合は、支出を減らすための節約や生活の仕方を考えなければいけません。

老後にお金の心配をせず、余暇を満喫するためには、今から少しずつ準備をしておくことをおすすめします。

また、以下のサイトやツールを利用すると、老後資金について大まかなシミュレーションをすることができますので、活用してみましょう。

金融庁 ライフプランシミュレーション
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/lifeplan_sim/index.html

関連記事

本当に2,000万円たりないの?老後資金はいくら必要なのか。
https://magazine.tsunagu-insurance.co.jp/188/

まとめ

老後の資金

老後に何を重視して生きていくかは人それぞれですが、ある程度お金を気にすることなく暮らしたいものです。

今回平均値やシミュレーションツールをいくつかご紹介しましたが、「それだけでは明確にいくら足りないかわからなかった」「老後資金への対策方法を知りたい」という方は、ライフプランナーなどお金のプロに相談してみることをおすすめします。

保険代理店TSUNAGUは、お金にまつわるお悩みもお気軽にご相談いただけます。
「老後の準備、何から始めたらいいかわからない」
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