【2020年版】ふるさと納税で税金を控除しよう

2020年もいよいよあとわずかとなってきました。
テレビCMでも盛んに放送されているふるさと納税。やろうかなと思いながらまだしていないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、ふるさと納税はいつまでにすればいいのか、お得な返礼品はどこかを紹介します。

ふるさと納税とは？

ふるさと納税は、生まれた故郷や応援したい自治体に寄付ができる制度です。
就職して、今は違う都市に住んでいるけど生まれ育った「ふるさと」にいくらかでも税金を納める制度があってもいいのではないかという問題提起から生まれました。
手続きをすると、寄付金のうち2,000円を超える部分については、所得税の還付、住民税の控除を受けることができます。

ふるさと納税の締め切りはいつ？

毎年1月1日から12月31日の1年間に寄付をした額が、その年の所得税の還付や翌年の住民税の控除の対象となります。
ですので、ふるさと納税を行い、翌年の住民税の控除等を行いたい方は、今年の12月31日までに寄付を行うことが必要となります。

これを過ぎた場合、その次の年の控除対象となりますので寄付をした時期にご注意ください。

ふるさと納税の控除は確定申告かワンストップ特例制度を使って手続きをする

ふるさと納税の控除は年末調整では手続きができません。「確定申告」もしくは「ワンストップ特例制度」の活用のどちらかの手続きが必要となります。どちらの方法を選んでも還付、控除額に違いはありませんが、対象となる還付、控除が異なります。

確定申告

確定申告の場合、所得税の還付、住民税の控除が対象となります。
通常は、自営業の方や、２か所以上から給与所得を受けている方が行いますので、勤め先１か所のみから給与を受けている方は年末調整で税金の計算や申告を行いますが、寄付金控除を受ける場合は確定申告をする必要があります。
今年の12月31日までに寄付をしたふるさと納税は、翌年の2月から3月の間に税務署で確定申告を行います。

ワンストップ特例制度

ふるさと納税に限り、ふるさと納税をした自治体に申請書を送ることで、確定申告をせずに控除上限額内で寄付した合計額のうち2,000円を差し引いた額が住民税から控除される制度があります。年間の寄付先が５自治体までの場合、お礼の品の数や寄付回数に関係なく、この制度を利用することができます。

確定申告との違いは、所得税の控除はなく住民税のみ控除される点です。
住民税のみと聞くと確定申告より損になってしまうように聞こえますが、ワンストップ特例を利用した場合は、住民税の申告特例控除というものがあり、住民税が多く控除されるようになっています。

また、確定申告との併用はできません。自営業や複数個所から給与所得がある方、１か所の給与が年間2,000万円を超える方など、寄付金控除とは別の理由で確定申告が必要な方は、ワンストップ特例が利用できないので注意してください。

このほか、ふるさと納税に関する内容は、昨年公開の「まだ間に合う！「ふるさと納税」で税金を控除しよう」をご参照ください。

この時期ならではの返礼品も！オススメ自治体５選

返礼品は、自治体の特産や主力産業を取り扱った品物が用意されています。
食品を思い浮かべる方も多いと思いますが、レジャー施設の割引券や家電などもあり、選ぶだけでもわくわくします。
ここでは、今からふるさと納税をする方にオススメの自治体をご紹介します。

かにやいくらなど、海の幸が盛りだくさん【北海道根室市】

年々ふるさと納税額が増えており、2019年は60憶円を突破した北海道根室市。
人気はやはり、新鮮でおいしい海の幸。各ふるさと納税サイトでもランキング上位に位置しており、リピーターも多いようです。
今の季節は、プチプチ食感が溜まらない「いくらのしょうゆ漬け」や「エゾバフンウニ」そして…「ズワイガニ」が特に人気のようです。

高級家電やカトラリーで人気【新潟県燕市】

金物やステンレスが有名な新潟県燕市は、鏡面仕上げのステンレスディナーセットやコーヒーメーカー、電子レンジなどのキッチン家電が人気です。燕市のカトラリーは2019年10月～12月に放送されたTBS系日曜劇場「グランメゾン東京」でも使用されており、優れたデザインや高い品質が話題の品物です。
さらに、フライパン、アイロン、掃除機、フェイススチーマーなど、日用家電から美容家電まで、さまざまな家電が揃っており、返礼品に家電を探している方にオススメです。

焼酎から豚肉まで。グルメが揃う【宮崎県都城市】

牛、豚、鶏の合計畜産出額が日本一の宮崎県都城市は、様々なブランド肉やお酒が楽しめる定期便がイチオシです。また、ふるさと納税担当者が選ぶ「ラクラクおかず定期便」では、チキン南蛮やメンチカツなど、宮崎のお肉を使った料理が全５回届きます。返礼品でお肉を貰ったのはいいが、どう調理するか迷う…という方にオススメです。
さらに、都城市は芋焼酎で有名な「霧島酒造」の本拠地でもあり、もちろん返礼品にも霧島酒造の焼酎が取り扱われています。

ブランド牛から寝具まで【兵庫県近江八幡市】

日本３大牛の近江牛で有名な近江八幡市。返礼品にももちろん取り扱われています。
その寄付額はなんと7,000円から用意されており、単身世帯で肉や野菜を貰っても…という方でも寄付をすることができます。
また、近江八幡市は「ふとんの西川」創業の地でもあります。羽毛布団となると寄付額はかなり高額なものが多いですが、枕やクッションなど、寄付しやすい金額の品物もありますので、新しい年を迎えるにあたって、寝具から変えてみるのはいかがでしょうか。

スイーツからシャツの仕立券まで、幅広い返礼品が魅力の【神奈川県鎌倉市】

テレビや雑誌でも取り上げられることの多い鎌倉のスイーツが、ふるさと納税の返礼品でも楽しむことができます。このほかにも鎌倉といえば思い浮かぶ「ハム」や「かまぼこ」はもちろん、コーヒー、お酒などの飲み物や、食事券も種類が豊富にそろっています。
グルメやスイーツの他には、有名な工芸品「鎌倉彫」の小物や、湘南モノレールのプラレール、ゴルフ場のクーポン券もあり、特に人気は「シャツの仕立券」のようです。
伝統と流行の両方をそろえている鎌倉市の返礼品は、画面を眺めているだけでも小町通を散策しているような気分になれます。

これからふるさと納税を始める方は、顧客満足度ランキングを参考にしてみてはいかがでしょうか？

昨年もご紹介したオリコンによる、ふるさと納税の顧客満足度調査が昨年9月に更新されました。「サイトの使いやすさ」「地域振興への貢献」など、今回は6つの項目で評価し、総合的なランキングが発表されています。
これからふるさと納税をしてみたいという方は、こちらも参考にしてみてはいかがでしょうか。