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2023.02.15

いくらかかる?在宅介護の費用を抑えたい!

「介護」と聞いても、あまり自分事に感じる方は少ないのではないでしょうか。

それでは、「親の介護」と聞くとどうでしょう。

まだ何も準備していない方は、少しドキッとしたかもしれませんね。

以前こちらの記事で、在宅介護と老人ホームの費用を比較しました。

記事を読んでいない方も、なんとなくどちらの費用のほうが低いか想像できますよね?

そうです、在宅介護のほうが費用は抑えられる傾向があります。

では在宅介護には、どれくらい費用がかかるのでしょうか。

少し掘り下げて見てみましょう。

在宅介護にかかる2種類の費用

在宅介護では、「一時費用」と「月額費用」の2種類の費用がかかります。

2種類に分けて考えておくことで、備えておく金額を想定しやすくなります。

それぞれ何にどれくらいお金がかかるのか見ていきましょう。

平均74万円の一時費用

一時費用とは、自宅で介護できる環境を整えるための費用です。

必要に応じて、ベッドや車イス、トイレなどをそろえたり、自宅をリフォームしたりする際にかかります。

(公財)生命保険文化センターの「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、一時費用には平均74万円が必要とのこと。

「こんなにも必要なの?」と驚くかもしれませんが、必ずしも全てそろえなければならないというわけではありません。

金額別の分布では、一時費用が15万円未満だったと答えた人は34.4%に上ります。

ベッドや車イスなどの高額な介護用品は、レンタルで利用できるサービスもあるため、必要な期間に応じて調達して月額で支払うこともできます。

親の介護のために何から用意したほうがよいのかわからない方は、介護の経験がある友人や「地域包括支援センター」(市町村に設置された高齢者の相談窓口)でご相談するとよいでしょう。

平均4.8万円の月額費用

在宅介護の平均月額費用は、4.8万円ということがわかっています。(2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査

月額費用の内訳は、衣服やおむつなどの「消耗品」と「介護サービス」に分けられます。

その介護サービス費用の金額は、要介護度認知症の有無によって差が生じます。要介護度が最も低い方と最も高い方では、月額費用は2倍も差が開きます。

月日の経過とともに要介護度が上がったり、認知症が進んだりすることは十分に考えられます。

親の介護に備えるときは、あらかじめ要介護度が高い状態を想定しておいたほうが、気持ちの面や金銭面で余裕が持てるでしょう。

在宅介護費用をシミュレーション

介護費用を具体的に想定するため、在宅介護にかかる費用をシミュレーションしてみましょう。

仮に10年間の在宅介護で、一時費用が50万円、平均月額費用10万円だった場合、介護費用は下記のように算出できます。

10年間の介護費用:1,250万円=50万円+10万円×12カ月×10年

介護費用は基本的に介護を受ける本人が支払います。

足りない場合は家族がまかなうことになるため、親の貯金や年金受給額を確かめておいたほうがよいでしょう。

家族の協力が大きいほど在宅介護費用は抑えられる

在宅介護の費用はよく老人ホームを利用したときの費用と比較されます。

在宅介護は老人ホームよりも費用を抑えられる傾向がありますが、それは家族の協力があってこそです。

介護中も一緒に過ごせるというメリットがある反面、介護疲れや介護離職(介護のために退職・転職すること)などのリスクも考えられます。

介護の仕方はそれぞれその人に合ったものがあるため、どのような介護を行うかは、介護を受ける本人と介護する家族で話し合って決めましょう。

まとめ:介護保険で在宅介護の費用を抑えよう

介護保険を利用すると、1〜3割の自己負担額で介護サービスを受けられます。

たとえ在宅介護を選んだとしても、必ずと言っていいほど介護サービスを利用することになるでしょう。

在宅介護がどれくらいかかりそうなのか、一時費用と月額費用を調べてシミュレーションしてみてください。

そろそろ親の介護の準備を始めたほうがよいかも、と気が付けるかもしれません。

TSUNAGUでは、「ご家族の介護が心配な方」や「介護の費用負担が不安な方」でも保険のご相談を承っていますので、お気軽にお問い合わせください。

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