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2023.01.30

親の介護、考えていますか?費用からみる老人ホーム

65歳以上で介護を必要としている方は、年々増え続けています。

今は元気に生活している親も、いつかは介護が必要になるかもしれません。

たとえ介護が必要になったとしても、親には充実した老後を過ごしてほしいですよね。

親の介護の方法には、大きく分けて2種類あります。

「老人ホーム」と「在宅介護」。

以前こちらの記事で、老人ホームは在宅介護より費用がかかるとご紹介しました。

では親の介護で老人ホームを利用すると、お互いにゆとりある生活は送れなくなるのでしょうか?

今回は老人ホームの費用について、掘り下げてお話ししていきます。

まだまだ先のことだと思う方も、これを機に親の介護について考えてみましょう。

老人ホームが親と家族の負担を減らしてくれる

老人ホームを利用すると、金銭面や精神面、体力面で介護を受ける方と介護を行う家族の負担を減らせます。

世間では在宅介護のほうが献身的だという見方もありますが、老人ホームを利用することに後ろめたさを感じる必要はありません。

介護士による質の高いサービスを受けられますし、頻繁に面会に行けば離れて暮らす寂しさもありません。

24時間体制で対応している施設もあるため、介護を受ける方も安心して生活できるでしょう。

老人ホームは介護の負担を減らし、お互いに充実した生活を送るためのサービスです。

ただし老人ホームの利用を検討する際は、本人の生活環境が大きく変わることを気遣い、必ず相談して決めるようにしましょう。

老人ホームの「公的施設」「民間施設」

一口に老人ホームと言ってもさまざまな種類があり、施設の種類ごとに費用が異なります。

老人ホームは大きく2種類「公的施設」と「民間施設」に分けられます。

公的施設は、地方公共団体や社会福祉法人などの公的機関が設置しており、民間施設に比べて費用を抑えられるという特徴があります。

民間施設は、民間企業が運営しており、公的施設より費用がかかるもののサービスが多いことが特徴です。

【公的施設の代表例】
・特別養護老人ホーム
・軽費老人ホーム
など

【民間施設の代表例】
・有料老人ホーム
・グループホーム
など

老人ホーム選びの際は、公的施設と民間施設を分けて考えてみてください。

老人ホームにかかる費用を計算してみた

老人ホームにかかる費用は、入居時に一時的にかかる「入居費用」と、毎月かかる「月額費用」があります。

実際にどのくらい必要なのか、老人ホームに入居してから1年間でかかる費用を見てみましょう。

仮に、入居費用:30万円、月額費用:20万円の老人ホームに入居した場合、下記のように算出できます。

入居1年目の費用:270万円=30万円+20万円×12カ月

老人ホームの利用を検討する方は、サービス内容や費用をしっかり確認した上で希望の施設を選びましょう。

老人ホームの費用は誰が支払う?

老人ホームを利用するときは、施設に入る本人が費用を捻出するのが一般的です。

貯金や退職金、年金だけでまかなえる施設もあるため、探してみてください。

親が支払い切れないときは、家族などが費用を負担することになります。

希望の施設の費用と、親の貯金や年金受給額を事前に確認しておきましょう。

これから親が老人ホームを利用する可能性がある方は、費用を捻出できるように準備が必要です。

介護保険で老人ホームの費用に備える

老人ホームを利用するために、必ずしも費用を全額負担しなければならないわけではありません。

上記で計算した費用が支払えなくても、「介護保険」を利用することで費用を抑えて施設を利用できる可能性があります。

介護保険とは、介護が必要な人に、介護費用の一部を給付する制度です。

費用の1〜3割を自己負担することで、老後を支援してくれるさまざまなサービスを受けられます。

介護保険のサービスの中に、老人ホームの利用(施設系サービス)が含まれます。

介護保険で利用できる老人ホームは、下記の4種類です。
・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・介護療養型医療施設
・介護医療院

40歳から介護保険料を支払うことになるため、ほとんどの方は給料から天引きされたり、健康保険料と一緒に支払ったりしています。

老人ホームの利用だけでなく、訪問介護や訪問リハビリテーションなど他の介護サービスも1〜3割の自己負担で受けられるように、きちんと介護保険を支払っておきましょう。

まとめ:老人ホームを利用しても生活にゆとりを保てる

老人ホームの種類によって費用は異なり、公的施設の老人ホームのほうが民間施設より費用を抑えられます。

費用は入居する本人の貯金や年金から支払うのが一般的ですが、足りない分は家族が負担します。

きちんと介護保険料を支払っていれば、1〜3割の自己負担で利用できる施設もあるため、老人ホームを利用してもゆとりある生活は送れます。

万が一費用に不安がある方は、今のうちに準備しておきましょう。

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