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2021.11.01

【続編】相場はいくら?「冠婚葬祭」で必要になるお金

前回の、相場はいくら?「冠婚葬祭」で急に必要になるお金では、冠婚葬祭に関わるお金の中でも、結婚式のご祝儀や出産祝い、葬儀費用やお香典といった発生時期のわからない「突然の出費」の相場について解説しました。

そして今回は続編として、冠婚葬祭イベントにおいて「計画的に準備しておきたい出費」について、相場を解説します。自分が当事者としてイベントに関わる場合、どれくらいの費用が必要になるのでしょうか。

冠婚葬祭の「計画的な出費」は人生の節目を祝う特別なお金

冠婚葬祭の中でも、コツコツ準備を進めておきたい「計画的な出費」の代表格である結婚、出産、成人式。いずれも人生の節目をお祝いする特別なイベントです。相場をある程度把握しておくことで、これらのイベントのために準備するべき目標金額も設定しやすくなりますので、ぜひ参考にしてみてください。

「結婚」に関わる総費用は自己負担額およそ200万円!

プロポーズや結納のタイミングで用意することが多い「婚約指輪」の費用は、給料の3か月分とひと昔前は言っていましたが、近年の購入価格相場は30万円となっています。また、「結婚指輪」は2人合わせて25万円が相場で、婚約指輪と比べるとリーズナブルです。普段使いできる結婚指輪のみを購入するという夫婦も多いようですが、両方購入するのであれば費用は合計で55万円程度を想定すると良いでしょう。

結婚式」の費用は、招待人数や形式・内容によっても大きく変わってきますが、中規模での実施でおよそ350万円が相場となります。しかし、仮に50人のゲストから3万円ずつ合計150万円のご祝儀、加えて親族から合計100万円の援助金が贈られたとすると、夫婦の自己負担額は100万円程度におさえられる計算になります。

とはいえ結婚式は高額になりやすく、不測の事態で結婚式を中止せざるを得なかった場合にかかるキャンセル料も高額になります。違約金が発生した際に補償を受け取れる「ブライダル保険」もありますので、検討してみても良いでしょう。

また、「新婚旅行」にかかる費用は、行先や時期、日数にもよりますが、2人でおよそ50万円前後が相場になります。日本国内なら20万円前後、ヨーロッパなど海外なら60万円以上はかかると想定しておきましょう。

「出産」に関わる費用は自己負担額35万円!

出産」そのものにかかる費用は地域や病院、分娩法によっても異なりますが、自然分娩の場合で全国平均50万円と言われています。内訳は、分娩料や入院料、検査料や処置料、新生児管理保育料などです。しかし、健康保険に申請すれば「出産育児一時金」として新生児一人につき42万円の補助金を受け取ることができ、結果的に自己負担額はおよそ8万円ということになります。

とはいえ、新しい命が誕生するおめでたい時に、費用の心配をしなくていいように、余裕をもって準備をしておくと気持ちにゆとりをもってその日を迎えられるのではないでしょうか。

ほかにも、出産にかかわる費用として「妊婦検診費用」の自己負担額が7万円程、「マタニティグッズ・ベビーグッズ」などの購入で多くて20万円程かかります。妊娠期から出産直後の諸費用まで含めると、出産費用としてざっくり35万円程度を準備できると良いでしょう。

「成人式」の準備費用は女性で20万~45万円、男性で0円~10万円!?

成人式」の準備費用は、両親や祖父母が負担することが多く、子供または孫の性別によって大きく差が出る傾向にあります。

女性の場合、多くは振袖を着るのではないでしょうか。振袖の購入費用は、およそ40万円〜となります。また最近はレンタルサービスが充実していることもあり、多くの方がレンタルを利用しています。その場合の平均費用は約20万円で、サービスプランによっては、前撮り撮影や成人式当日のヘアメイク、着付け料金などが含まれています。別料金の場合は、それぞれのサービスにつきおよそ2万円〜となっています。

男性の場合はスーツスタイルが多く、シャツやネクタイ、靴などを新たに購入すると、10万円前後はかかります。の場合は、レンタルだと4万円、購入の場合5万〜10万円を想定しておきましょう。
余談ですが、男性の成人式の準備費用を実質0円にする方法としては、大学の入学式などスーツを購入するタイミングで、成人式も見こしたスーツ選びをすることがおすすめです。お気に入りの一着に身を包むことで気分は上がり、お財布にも優しいので、一石二鳥です。

素敵なその日を迎えるために、日ごろからの準備が大切!

冠婚葬祭の写真

いかがでしたでしょうか?
ここまで解説してきた結婚・出産にかかわる費用、成人式の準備費用を合計すると、全部で300万円ほど必要になる計算です。冠婚葬祭にはそれなりにお金がかかります。
一生のうち何度もない大切なイベントなので、できる限り金銭面での妥協をせずに思い出に残るイベントにしたいものです。
日ごろから交際予備費としてコツコツと貯金をして、自分のために、大切な家族のためにも、素敵なその日を迎える準備をしましょう!

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