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2021.10.13

相場はいくら?「冠婚葬祭」で急に必要になるお金

結婚式やお葬式など「冠婚葬祭」に関わるイベントには出費がつきもの。普段からそれらの出費を視野に入れ、少しずつでも資金の準備をしておくことが大切です。

「冠婚葬祭」と聞くと、結婚式やお葬式を想像しがちですが、そもそも冠婚葬祭とは「元服・婚礼・葬儀・祖先の祭祀」の4つの儀式の総称のことを言います。日本では古来より生涯で最も重要な催し・行事として、大切にされてきました。

」:出産・成人式・還暦など人生の節目を祝う儀式
」:結婚式など結婚にまつわる儀式
」:葬儀など死にまつわる儀式
」:お盆・正月・七夕など祖先の祭礼や年中行事

中でも大きな出費になりやすいイベントは、やはり「結婚・出産・成人式・葬儀」です。
また、これらのイベントは発生時期がわからない「突然の出費」と、発生時期の見当がつく「計画的な出費」に分けられますが、日頃から準備をしておき、慌てることのないようにしておきたいものです。

今回はまず、発生時期がわからない「突然の出費」について解説します。ぜひ一読して、今後の資金準備にお役立てください

冠婚葬祭に関わる「突然の出費」は意外と多い

結婚式のご祝儀や出産祝い、葬儀費用やお香典などの予測できない突然の出費は月々の家計に大きく影響を与えます。家計に余裕がない時になぜか友人の結婚が重なる、なんてこともよく聞きます。
特に交友関係が広い方は普段から「交際予備費」として用意しておく習慣をつけましょう。

それでは、冠婚葬祭につきものの「突然の出費」について、その費用や相場を解説します。

結婚式にお呼ばれすると、ご祝儀も合わせて5万円

ご祝儀は、結婚式のお祝い金と引き出物代を含めた食事代として式に持参するお金です。新郎新婦との関係性にもよりますが、友人なら相場は3万円程度になります。ご祝儀に加えて、洋服代やヘアメイク代、交通費、2次会参加費など、いろいろと出費はかさみます。結婚式に参列するためにかかる費用の相場は平均で合計5万円程度と言われています。


一方、自分の子どもが結婚式を挙げる場合、ご祝儀の相場は10万〜30万円、資金援助をする場合はおよそ100万〜200万円となっています。また結納をする場合は結納金や食事代もかかります。

出産祝いは3千~3万円

親族や友人に子どもが生まれたとき、出産祝いとして現金や商品券、ギフト商品などを贈ります。友人なら3千~1万円の範囲内、普段あまり交流のない親族なら5千~1万円程度、兄弟姉妹など近しい親族なら1万~3万円程度を相場として考えると良いでしょう。

贈るタイミングは、昔の名残で「生後7日目から1か月頃」が良いとされています。相手の都合などを聞いた上で、負担にならない額のお祝いを適当なタイミングで贈ることが大切です。

お香典は3千~10万円

葬儀に参列する場合に持参するお香典。金品や御線香、供物やお花の代わりに、現金を不祝儀用ののし袋に入れて包みます。包む額は自身の状況や年齢、故人との関係性などによって変わります。

ただざっくりとした目安で、親の場合は3万~10万円、職場の上司や同僚の場合は5千~1万円となります。さらに友人や知人の場合は3千~1万円というのが基本の相場です。適切な金額を包み、失礼にならないよう配慮しましょう。

また、新札を包むと「備えていた」という印象を与える可能性があるため、避けるのがマナーです。

葬儀費用は200万円

親や自身の配偶者が死去し、喪主として葬儀の手配をおこなうことになった場合、かかる費用は主に3種類あります。葬儀一式費用、飲食接待費用、寺院費用です。

葬儀一式費用とは、火葬場や式場の使用料など葬儀社に支払う費用のことで、およそ130万円が相場となります。しかし、通夜をおこなわない「一日葬」、火葬のみの「火葬式」などの形式であれば、およそ45万~85万円となります。

飲食接待費用とは、弔問客の方に振る舞う通夜料理・告別料理のことで、人数にもよりますが40万円が相場となります。一人当たり3千~5千円程度を想定しておきましょう。

寺院費用とは、読経・戒名授与のお礼としてご僧侶に渡すお布施などのことで、目安としては50万円程です。

このように、一般的にお葬式をおこなう費用としては、合計で200万円程度が相場です。大きな支出となるため、ご家族や配偶者のために、生前から葬儀保険や終身保険などを利用して準備されることも最近では多くなっています。

冠婚葬祭にかかるお金は、感謝を伝える意味もある

いかがでしたでしょうか?こうして見ると、冠婚葬祭での突然の出費は意外と多いことがわかりますね。結婚式やお葬式は出席する回数が増えれば増えるほど、出費もかさみます。ましてや、式の当事者の場合は百万円単位の費用が必要になります。

相手にとっても自分にとっても一生に何度もあるイベントではありませんので、しっかりと準備し、普段お世話になっている友人や知人、そしてご家族に失礼のないようにしたいところです。

冠婚葬祭費は、周りの人へ感謝を伝える大切なお金です。年齢を重ねれば重ねるほどかかる費用も大きくなる傾向にあるため、交際予備費として月々少額でも良いので貯蓄しておきましょう。

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