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2021.07.01

収入に困っても手を出しちゃいけない副業とは?

働き方改革の1つとして、今や政府も推進している副業や兼業。自分の将来を考えて、収入アップだけでなく、スキルアップなどのために副業を希望する方も多くなってきました。
しかし、新型コロナウイルス流行の影響から、短時間で高収入を得られるとうたい、逆にお金をだまし取るような副業詐欺の被害に遭う方も相次いでいます。
今回は、このような被害に遭わないために、副業詐欺の特徴や、どんなところに注意をしたら良いのかご紹介します。

副業詐欺によくある4つのパターン

会員登録詐欺

在宅でできる高収入の仕事を紹介するとうたって会員登録をさせ、登録後に業務の関連品であったり、研修費用といってお金を支払わせるパターンです。
これらは、初期費用としてお金を支払ったものの、結局仕事は紹介してもらえなかったり、仕事が紹介してもらえても、初期費用が回収できるほどの収入にならないものなど、登録者が損をするような仕組みになっています。

資格取得詐欺

上記の会員登録詐欺の類似パターンで、特定の資格を持っていると高額な仕事を紹介できると言い、資格取得のための教材を購入させるパターンの詐欺です。
会員登録詐欺と同様に、最初に費用がかかるのが特徴です。

情報商材詐欺

最近に限らず、古くからある副業詐欺の方法で、何か物を買わせるのではなく、「副業で儲ける方法」や「ギャンブルの必勝法」など、様々な「勝ちパターンを教えてくれる」とうたった詐欺です。これらは、その勝ちパターンが書かれたテキストを購入するものですが、実際に書かれていることを実践してもほとんど効果がなかったり、再現性のない方法がまとめられていたりするものが多く、価格と内容が釣り合っていないものがほとんどです。
1度購入すると、「上級編」といってさらに高額なテキストを購入するよう勧められるケースもあります。

ネットショップ作成詐欺

自分のネットショップを作成すれば月に数十万円の収入を得られるとうたい、ホームページを作成させるパターンです。
実際にホームページはできあがりますが、収入はほとんど見込めず、サーバー代や、ホームページ作成のためのツールの利用料を請求されるケースや、月1万円で、できあがったホームページの運用を業者が代行するサービスと称して毎月の固定費がかかるケースも見られます。

SNSが詐欺の入り口に?進化する詐欺手法

ここまで紹介した詐欺のほかに、最近ではSNSが詐欺の入り口になっているケースも多くみられています。こういった詐欺被害は、大人だけでなく、子どもをターゲットとしたものも多く、被害は深刻化しています。主なケースでは次のようなものがあります。

Twitterのリツイート詐欺

リツイートすると高額商品や現金が当たるというキャンペーンの投稿をクリックするパターンです。実際に抽選はされず、リツイートした人へダイレクトメッセージで「お小遣い稼ぎをしませんか?」と誘い、広告のクリックや、メルマガ登録をさせられるものが多くあります。

LINEのスタンプ詐欺

「LINEスタンプのプレゼント」といったキャンペーンから友達登録をさせ、そこからツイッターと同様にメルマガ登録をさせたり、出会い系サイトへ誘導するものが多いようです。

インスタグラムの広告クリック詐欺

インスタグラムも広告をクリックさせる副業が多くあります。また、副業とは少し異なりますが、最近では、企業の偽アカウントを作成し、ユーザーを誘導して偽の決済サイトへ個人情報を入力させるものなどがあります。

こんなうたい文句は要注意

様々な場所で見られる副業詐欺ですが、どれも共通して注意すべきことがあります。
以下のような場合、詐欺である可能性が高いので、気を付けるようにしましょう。

  • 「○○するだけ!」や「ワンクリック」といった簡単に稼げることをうたうもの。
  • 「必ず儲かる」や「月○○円以上の収入」、「高額還元」といった高収入が約束されているようにうたうもの。
  • 仕事の紹介にあたって、教材などの購入が必要なもの。
  • 運営している会社の情報の記載が見当たらない会員登録サイト。
  • SNS上で本人認証マークのない企業から、「懸賞が当たりました」や「お仕事を紹介します」といった内容のダイレクトメッセージが送られてくる。

※本人認証マークのない企業でも、本物の場合があります。

副業を検討するときに注意すること。

副業を検討する際に注意しなければいけないことは、詐欺被害の予防だけではありません。
そもそも、会社の就業規則で副業が認められていないケースも多いからです。

初めに政府も推奨しているとお伝えしましたが、実は、実際に副業を認めている企業は全体の3割程度というデータもあります。
つまり、多くの企業ではまだ副業が認められていないことが多いのです。

禁止をしている主な理由は、複数の仕事を掛け持ちして、社員が体調を崩してしまったり、自社で得た知識や技術が他の企業へ流出してしまうことを防ぐためです。確かに、自身の収入アップやスキルアップのために始めた副業で、本業に支障が出てしまっては、元も子もないですよね。

ですので、副業を検討する際には、まず、ご自身の会社の規則で副業がOKとなっているか、OKの場合でも、申請方法や、禁止されている副業などをよく確認するようにしましょう。

詐欺に遭ってしまったときは・・・

あからさまな手口には引っ掛からないだろうと思っていても、詐欺の手口は日々進化しています。万が一、詐欺被害に遭ってしまった場合はどうすればいいのでしょうか。

その場合は警察へ連絡をしたり、全国の消費生活センターや消費者ホットラインへ相談をしましょう。
どのように対応したらよいか相談に乗ってくれます。

また、契約後や商品の購入後であっても、一定期間内であれば、クーリングオフ制度を利用できます。
やはり契約をやめたいと思ったら、理由は問わず申し込みの撤回や契約の解除ができますので、こちらも相談してみると良いでしょう。
また、契約の解除などについては、弁護士への相談も有効です。

「そんなに簡単に稼げるの?」と感じたら応募は待って!

「そんなにうまい話があるわけがない」と冷静に考えれば分かることなのですが、それでも「ラクして稼げるなら…」とつい気になってしまうのは、おかしいことではありません。
副業詐欺の業者は、そういった人の心を狙って様々な方法で私たちを誘惑してきます。

お金を得るために始めた副業で、逆にお金に困ってしまうことにならないように、儲かる話を見かけても1度立ち止まって考え、安易に飛びつかないようにしましょう。

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