2020.08.17
なぜ使いすぎはダメと言われるのか?今更聞けないリボ払いの仕組みを解説
クレジットカードを持っている人ならば1度は聞いたことがある「リボ払い」月々の支払いが一定額になるので、支出の管理がしやすいことが特徴です。
でも、リボ払いは使いすぎない方がいいとも聞いたことがありませんか?すでにリボ払いを利用したことがある方はなかなか支払いが減らないなと感じたことはありませんか?
今回は、リボ払いの基本的な仕組みをご紹介します。
リボ払いには2種類ある
リボ払いは毎月の支払い額が一定になると書きましたが、その中でも2種類の支払い方法があります。
1つめは、残高によって月々の支払額が変わる「残高スライド方式」と呼ばれるもの。
カード会社や契約内容によって月の支払額が変わる金額の範囲が異なりますが、例えば、10万円までは毎月5,000円の支払いだが、10万円を超えると毎月の支払額が1万円になる、とういうような支払い方法です。
2つめは、残高に関係なくずっと一定額のままの「定額方式」です。大きな買い物をした場合も翌月の支払額が変わらないのが特徴です。
これらのリボ払いは、買い物をした際のクレジットで利用するイメージがある方もいると思いますが、キャッシングでもリボ払いが利用できます。
分割払いとの違いは?
リボ払いも分割支払いも、分割して支払っていくことは同じです。リボ払いの場合は、残高に応じて月々の請求額が決まり、支払い回数が決まります。一方分割支払いは、先に支払い回数が決まり、それに応じて月々の支払い額が決まります。
ここで大きく異なってくるのが金利手数料です。
分割支払いの場合、2回払いは手数料がかからず、3回払い以上の回数になると利息が発生します。
それに対してリボ払いは毎月手数料がかかります。
リボ払いの場合、支払いが長期化し、その間手数料も支払うことになりますので、結果として他の支払い方法よりも支払い総額が多くなります。
金利手数料の計算方法
金利手数料は「利用残高×金利×利用日数÷365日」で計算できます。
利用日数とは、前回の返済日から今回の返済日までの日数をいい、例えば前回の支払いが7月15日で今回の支払いが8月15日の場合、利用日数は31日となります。
実際に計算をしてみましょう。
現在の返済残高が10万円、金利15%、利用日数が31日の場合、手数料は1273円です。
100,000円×15%×31日÷365日=1,273円
これが、返済額が5,000円だとすると、上記を差し引いた3,727円が元金に充てられることになります。
手数料が結構な割合なんだなと感じたかもしれませんが、さらにその翌月を見てみるとその手数料の多さをさらに実感していただけると思います。
翌月の9月15日の残高は、先ほど元金に充てられた3,727円を引いた96,273円です。
これを先ほどと同じく手数料を計算してみると以下の通りになります。
96,273円×15%×31日÷365日=1,226円
この調子で計算をしていくと、最終的な手数料は総額15,000円を超えることになります。
無自覚のうちに自身の返済能力を超えてしまわないように注意しよう。
毎月の支払い額を一定にでき、支出の管理がしやすいのがリボ払いのメリットですが、他の支払い方法よりも最終的な支払額は多くなります。また上記でお伝えした通り、毎回の支払いに手数料がかかるリボ払いは残高が多いほど支払いが長期化するため支払う手数料も多くなります。
便利な方法ですが、リボ払いで大きな買い物をすると、支払いが終わるまでに1年以上の時間がかかってしまうことも珍しくありません。
また、毎月の支払い額が一定のため、気がついたら限度額いっぱいまで使ってしまっていることもあります。
払っても払っても残高がなくならないということにならないように、常に残高は把握するようにし、リボ払いを使うのはどうしても必要かつ手元に資金がない場合のみにするようにしましょう。