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2022.06.01

えっ、あのうまい棒も!?…今年値上がりしたもの・するものガイド

誰か、値上げラッシュ止めて――。
そう叫びたくなるほど物価の上昇が止まらない2022年。
ニュースで取り上げられて話題になったものから、意外と知られていないあの料金まで、値上げされたもの・これから値上げされるものをまとめました。

実は去年からじわじわ上昇中【光熱費】

まず直接暮らしに影響があるのは、電気代やガス代などの光熱費です。
実は電気料金は、今年に入ってから急激に値上がりしたわけではなく、2021年の9月からじわじわ上昇しています。
主な原因は石炭や液化天然ガス(LNG)の高騰ですが、これは火力発電に使われるため。
そこにウクライナ情勢が加わり、さらに値上がりが続いています。
日本には北海道電力から沖縄電力まで10社の大手電力会社がありますが、4月分に比べると5月分は全10社いずれも値上がりしています。
これは、比較できる過去5年間で最も高い料金です。

ガス料金も同様に、東京ガス、東邦ガス、大阪ガス、西部ガスの大手4社全てで値上がりしています。
コロナ禍からの景気回復で世界的にLNGの需要が増え、価格上昇が続いています。

最も値上がりを実感する【食料品・外食】

光熱費と並んで家計を直撃するものといえば食費です。
これまでにケチャップ、レトルトカレー、パン、お茶など、各社から多くの商品の値上げが発表されています。
値段は据え置きでも商品の内容量を減らして実質的に値上げする「ステルス値上げ」も行われ、ポテトチップスや冷凍食品などで見られます。
さらに、ファストフードや牛丼店など外食のお店でも値上げが発表されており、毎日の暮らしを圧迫しています。

中でも大きな話題になったのは、みんな大好き、おなじみの「うまい棒」。
これまで42年間1本10円だったのが、4月から12円に(いずれも税抜価格)。
42年間維持されていたのも驚きですが、これほどの企業努力を続けてきた企業が値上げせざるをえないということが、昨今の激しい変化を物語っています。

こんなに高かったっけ?【日用品・消耗品】

生活する上で必要な日用品や消耗品も値上げされています。
例えば、ティッシュペーパーやトイレットペーパーは、大手製紙会社が10~15%の値上げを発表。
理由として、世界的な原料・燃料価格の上昇に加え、物流費や人件費のアップを挙げています。

その他、洗剤やおむつなどの衛生用品、目立たないところではバインダーやコピー用紙、ハサミやマグネットなどの文房具も値上げされています。
大手文房具メーカーのコクヨが平均約8%の値上げを発表していますが、こちらは文房具の部品などに使われる鋼材価格が上昇し、製品価格に跳ね返っています。
ストックが切れたからと久しぶりに買いに行くと、「え、こんなに高かったっけ?」と驚くことになりそうです。

旅の土産が減っちゃうかも?!【特急料金】

鉄道料金も上昇しています。
新幹線および特急料金について、JR東日本の各新幹線と一部の特急列車、北海道新幹線、北陸新幹線では、これまでの「閑散期」「通常期」「繁忙期」に加え、新たに「最繁忙期」という区分を設定。
これにより、年末年始やゴールデンウイーク、お盆の期間中は「最繁忙期」となり、料金は通常期よりも高くなります。

また、山形新幹線「つばさ」と秋田新幹線「こまち」の特急料金、JR九州の在来線特急料金も改定されました。
距離や乗り継ぎの方法によっては料金が下がる区間もありますが、値上げとなる区間もあります。
旅行や帰省はなるべく余裕を持って出かけたいものですが、予算の上限が決まっていると、お土産代に影響しちゃうかもしれませんね。

自然災害リスクの上昇で【火災保険】も

賃貸物件に住んでいる場合、ほぼ加入が義務となっている火災保険も、この10月に保険料の引き上げが発表されています。
引き上げ率は、全国平均で10.9%。
この引き上げはこれまでに挙げた値上げの例とは異なり、自然災害リスクの増加と、築年数が古い住宅の割合が増加していることが理由です。

ここ最近、災害による支払保険金は急激に増加しており、このままでは保険料と支払金のバランスが崩れ、火災保険のシステム自体が成り立たなくなる恐れがあるそうです。
また、最長10年だった契約期間も最長で5年となり、これも実質的な値上げと言えるでしょう。
ただし、都道府県や建物の構造によって改定率は異なり、中には引き下げられる地域やカテゴリーもあります。
気になる人は自分の住居がどうなのか前もって調べておくと、更新時に余裕をもって対応できるでしょう。

まとめ:さまざまな工夫で余裕のある生活を

今年は「値上げの年」と言えるほど、さまざまなものが値上げされています。
自分に関係のありそうなものについてはあらかじめ調べておく、日ごろからもしもの時を想定してお金を貯めておくなど、家計上でも時間的にも、余裕のある生活をしていきたいですね。

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