2020.02.03
コストを抑えて気軽に住み替えたいを叶える方法
もうすぐ春。新しい季節の前に転職や引っ越しを考えている方もいるでしょう。
しかし、引っ越しをしようと考えたら、実際に問題になってくるのはお金のこと。せっかく引っ越しをするなら、できる限り今より条件の良い物件に住みたいですよね。
実は、良い条件の物件でも安く借りることができる方法があります。
今回は、安く住み替えをする方法についてご紹介します。
立て替えや売却予定のある物件がお得(定期建物賃貸借契約)
聞きなれないかもしれませんが、賃貸には「定期建物賃貸借契約(ていきたてものちんたいしゃくけいやく)」という契約のかたちが存在します。どういうことかというと、「期間限定」の契約です。大家さんが物件の建て替えや売却を予定していて、更新ができない契約の賃貸です。
契約期間は半年くらいのところもあれば、数年のところもあります。
更新ができないため、周辺の相場よりも安い賃料で貸し出す大家さんが多いので、好条件の物件に通常よりも安く住むことができます。
定期建物賃貸借契約を知る3つのポイント
漢字ばっかりの用語でなんだか難しそうと感じる方もいるかもしれませんが、ポイントを押さえておけば怖くありません。
1.借りられる期間が決まっている
定期建物賃貸借契約の一番の特徴は「借りられる期間が決まっている」ことにあります。通常の賃貸では、契約の更新ができますが、定期建物賃貸借契約では、契約が終わったら、基本的には退去しなければいけません。
2.基本は「途中解約ができない」
通常の賃貸では、数カ月前に申し出をして退去することができますが、定期建物賃貸借契約の場合は、途中解約ができません。
ただ、転勤や療養など、やむを得ない事情がある場合は、解約ができる物件もあります。
床面積が200㎡未満のものは、転勤、療養、親族の介護などやむを得ない事情がある場合は、契約の解除を申し入れることができます。
3.お互いの合意があれば、契約期間を過ぎても住み続けることができる
基本的に契約の更新はできませんが、大家さんとの合意があれば契約期間後も住み続けることができます。「売却予定だったが買い手がつかず予定が伸びている」「取り壊し予定だったが延期になった」などのケースが多いようです。
「長くは住まないけど一時的にこの地域に住みたい」という人に最適
定期建物賃貸借契約は、基本的に契約期間が決まっていますので、ずっと住み続けることはできません。
しかし、転職を考えている人や、ゆくゆくは家業を継ぐ予定の人など、遠くないうちにまた引っ越しをするつもりだけど、今は別の場所に住みたいと考えている方にとっては、安く借りることができますので、メリットが大きい契約方法です。
定期建物賃貸借契約の物件はインターネットでは見つけづらいので、不動産会社へ相談がおすすめ
一般的に、契約期間が限定されている定期建物賃貸借契約は借り手が見つかりにくい物件ですので、流通量は多くありません。またインターネットの賃貸情報を見ても、備考欄に「定期:○年○月○日まで」と書かれている程度なので、知らないと見つけることは難しいでしょう。
賃貸情報に「定期借家」や「定期」と書かれている物件を見つけたら、定期建物賃貸借契約の物件ですので、問い合わせをしてみてください。
より確実に見つけるには、住みたいエリアにある不動産会社へ訪ねてみると良いでしょう。