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2020.01.15

補助金がもらえる場合も。かしこい人間ドックの活用法

皆さんは健康にどれだけ気を使っていますか?
日本人の平均寿命は、男性が81歳、女性が87歳と言われており、この30年で5歳以上も伸びています。
しかし、これはあくまで亡くなるまでの年齢のこと。実際に自分の足で動き、生活ができる、いわゆる「健康寿命」はそれよりも10歳低くなると言われています。

つまり、人生最後の10年は、誰かの助けを必要としながら生きている時間や、寝たきりの時間となります。
もちろん、その期間は医療の助けも必要とするでしょうから、お金もかかってきます。健康である時間が長ければ長いほど、かかるお金が少なくなるのです。

皆さんは、定期的に健康診断を受けていますか?企業に勤めている方は、会社が毎年健康診断の手配をしてくれていると思います。
しかし、会社の健康診断の項目だけでは心もとないと感じたことはありませんか?実は、健康診断は、条件を満たすと補助金が受けられる制度があります。

これからの人生を健康に過ごせるように、気になっているアレルギーがある方や、会社の健診では受けられない項目が気になっている方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

人間ドックを受けてみよう

法律で受けることが義務付けられている健康診断とは異なり、人間ドックは必ず受けなければいけないものではありません。

しかし、健康診断で異常なしと言われて安心してはいけません。人間ドックは、健康診断だけでは分からない病気の発見が目的となるので、健康診断と人間ドックは、受ける目的が異なります。

人間ドックは、受診者の性別や年齢、体質などに応じて必要な検査を選ぶことができることが特徴です。特定の箇所のガン検査や、脳ドック、心臓ドックといった様々な健診があり、健康診断では発見されなかった小さなガンなども発見することができます。最近では、検査したい項目から病院を探して予約ができるサイトも増えてきました。

人間ドックの費用を補助してくれる制度がある。

そうは言っても、多くの場合、会社が健康診断費用を負担してくれますので、それにプラスして自身で人間ドックを受けようという人はまだまだ少ないでしょう。しかし、先ほども述べたとおり、人生最後の約10年は医療の助けが必要になります。小さな疾患の予兆もできる限り見つけて長く健康でいたいですよね。

実は、人間ドックには、費用を補助してくれる制度があり、安く受診することができることはご存知でしたか?

それぞれ要件や申請方法が異なりますので、ひとつずつ見ていきましょう。

健康保険組合(協会けんぽ)

協会けんぽに加入している方は、生活習慣病予防検診の申し込み等をすることで、人間ドックを割引で受けることができます。
割引額は、各医療機関の人間ドックの金額によって異なりますが、1万円以上割引されるところも多いようです。
健康保険組合に加入している、35歳以上75歳未満の被保険者本人(扶養されている家族は対象外)が対象となります。
全国健康保険協会の、会社が加入している都道府県支部に申請書を提出し、協会が指定する病院に「差額ドック」の申し込みをすれば受診できます。
会社でとりまとめをしているところもあるようですので、総務の方などに聞いてみると良いでしょう。

国民健康保険組合

国民健康保険に加入していて保険料の滞納がない場合、年度内に一度まで、人間ドックの費用の一部が自治体から補助される制度です。
こちらは自治体に申請をするものですので、自治体ごとの条件に従って申請をします。
対象者や限度額、受診施設の制限があるなど、条件もあるようですので、詳しくは自治体に問い合わせをしてみてください。

生命保険

民間の生命保険会社には、人間ドック割引を実施しているところがあるようです。生命保険というと、ケガや病気になった後の対応として利用するイメージもありますが、最近では病気などを未然に防ぐためのサービスも充実してきています。
保険会社と提携している医療機関で2~3割引で検診ができるお得な制度ですので、こちらも詳しくは加入されている保険会社へ問い合わせをしてみてください。

自治体に申請する補助金は、全ての自治体で実施されているわけではないので健診を受ける前に確認しましょう。

自治体に申請する人間ドックの補助金は、全ての自治体で実施されているわけではないので注意が必要です。

現状、東京都23区では、千代田区、台東区、品川区、大田区、荒川区、渋谷区、江東区、文京区が実施しているようです。(2020年1月9日現在)
しかし、今年は健康増進法が改正されます。健康に対する意識はますます高くなると思われますので、今後増える可能性もあります。こまめに自治体のホームページを確認するようにしましょう。

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