2022.12.15
みんなどうやって決めてる?毎月のお小遣いの決め方
みんな気になる、でも人には聞けない、毎月のお小遣いの額。
各家庭ではどうやって決めているのでしょうか。
時まさに、ホリデーシーズン。
忘年会や新年会、プレゼントやお年玉など、例外的な費用が発生する季節です。
そもそも、お小遣いの範囲ってどこからどこまで?
おすすめの決め方ってあるの?
このタイミングで、お小遣いに関するあれこれを見てみましょう。
お小遣いってどこまで含まれるのか問題
お金に関する情報のサイトには「平均◯万円」など、さまざまなお小遣いのデータが掲載されていますが、これらはあくまで平均値です。
額を設定する時に大事なのは、“健全な家計をつくっていく上で、無理のない額”ということ。
状況に応じて、多すぎず、でもなるべく満足感が得られる額がベストです。
そもそも、「お小遣い」といっても、先に挙げたようなサイトのデータには、お小遣いの中に「ランチ代」「携帯電話代」「ガソリン代」などが含まれていることがほとんどです。
これらは、家計簿の項目でいえば、それぞれ「食費」「通信費」「車両費」(もしくは燃料費)などに相当します。
一般的な意味での「お小遣い」、つまり、「生活費とは別の、ちょっとした買い物や娯楽などに充てるお金」とはいえません。
本来は生活費と呼ぶべきこのような費用を含めるかどうかで、当然、設定額は変わってきます。
では、健全な家計をつくる上で、お小遣いはどれぐらいに設定するのがよいでしょうか。
目安その1:手取りの10%
まず、よく目安として挙げられるのが「手取りの10%」です。
実感としても、月の収入から家賃や生活費などを引いていくと、自由に使えるお金がだいたいこれぐらいになるのは、納得できるのではないでしょうか。
パートナーがいる方は、「世帯月収の手取り10%」が目安です。
夫婦の間で月収に差がある場合は、月収に応じた割合でお小遣いも分けるのが一般的です。
この方法は、繁忙期・閑散期によって大きく収入が異なる職種の場合、月ごとのお小遣い額が読みづらいデメリットがあります。
買い物や遊びの予定が立てづらくなるのは否めません。
しかし、売り上げに応じた手当がつく営業職のような仕事に就いているなら、自分の成績に応じてお小遣いは増えますし、低いと「次はこれ以上減らないようにしよう」と頑張るので、仕事のモチベーションにつながります。
目安その2:月額◯万円の定額制
もう一つは、「毎月3万円」のように、額を固定する方法です。
「手取りの10%」とは違って、安定しています。
毎月の手取りがほぼ一定であれば、きっちり細かく10%にする必要性はあまりないので、この方法でもよいでしょう。
毎月計算する必要がないので、管理しやすいのもいいところです。
加えてこの定額制のメリットは、何と言っても「決められた範囲でやりくりしなければならない」という強制力にあります。
いつもお小遣いの枠を超えて使ってしまうという人は、「何としてもこの額の中で収める」という強い気持ちで、計画的にお金を使う練習をしてみましょう。
事前に額を決めない方法も
厳密にはお小遣いとは言えないかもしれませんが、事前に額を決めないやり方もあります。
例えば、「項目別にパートナーと生活費を負担し、残りの額をお小遣いにする」という方法です。
この方法では、まず、生活費のそれぞれの項目について、パートナーのどちらが払うかを決めます。
例えば、夫が家賃と水道・光熱費を支払い、妻が保険料や食費、通信費を支払う、というように分けるのです。
払い終えたあとに手元に残ったお金がお小遣いです。
払い終わるまで月のお小遣いが分からないのはデメリットですが、食費や水道・光熱費といった変動する費用を安く抑えれば、お小遣いも増えることになります。
また、パートナー各々が支払いを終えれば、あとは自由に使えるため、「お小遣いを支給される」という形式がなんとなく居心地が悪い、という方にも適しています。
まとめ:柔軟に見直しながら、ベストな方法を見つけよう
お小遣いは、月収はもちろん、未婚・既婚、子どもの有無、クルマや家のローンの有無などによって大きく変わります。
また、最初の項目で述べたように、ランチ代や携帯電話代などを含むか否かによっても変動します。
どんな形式がいいかは文字通りケース・バイ・ケースなので、まだルールを決めていない方は、パートナーと話し合い、まずはどれか一つのやり方にトライしてみてください。
健全な家計づくりの条件として、お小遣いも含めた上で赤字にならないようにすることは言うまでもありませんが、一方で、ある程度自由に使えるお金は、心に余裕を持つ意味でも重要です。
切り詰め過ぎるのもよくありません。
やってみて、何かしっくりこないと思えば柔軟に見直し、ベストなやり方を見つけましょう。